9月28日

7時過ぎに起きる。最終日がいちばんスッキリしている。ようやくカプセルに慣れたのかもしれない。ホテルをチェックアウトして、とりあえず上野駅に荷物をコインロッカーに入れる。これを早めにやらないと身体が大変なことになるというのは前回の東京で学んだ。またガストに入る。すかいらーくグループに足を向けて寝れない。東京都美術館ゴッホ展。とにかく人が多い。最初の部屋にはバルビゾン派や点描派の絵が飾られている。ミレーの「グリュシー村のはずれ」が個人的には良かった。その次はゴッホが黒いチョークやクレヨンで描いた人物画がたくさん飾られている。あらゆる人物が腰を曲げていてあんまりみんな同じポーズで似た暗い雰囲気なので途中で飽きてくる。たぶんその次の部屋にオアシスのような感じで「黄色い家(通り)」が置いてあった。この絵もそうだけど多くの絵がふつうの遠近法ではない仕方で線が画面上のある一点に吸い込まれていく。その一点が真ん中とかではなく端っことかにあるので家や木が三角錐みたいに変に小さくなっていく。現実との接点を完全に失うのではなく、別の秩序を生み出す。この緊張感を保つことが絵画の重要な問題のひとつなのかなとか考える。1番感動しながら見たのは「レモンの籠と瓶」だった。この絵といちばん波長があったのか、現実の空間から浮遊して目や脳に直接響いてきたと思う。ロッテリアで休憩。バーガーばっかり食べている。別の展示をちらっと見にいってから、ドトールYouTubeとか見て時間をつぶす。8時に店が閉まってからバスの10時までどうすれば良いかわからない。なんやかんやしてたら10時になったけど、荷物をコインロッカーに入れたまま電車に乗ってしまって死ぬかと思った。しかもどのコインロッカーに入れたか分からない!上野駅構内を走り回った後駅員さんに聞くと教えてくれて、ほんとになんとか間に合った。今回の旅は危なげなく終わると思っていたのにやっぱりやらかした。死ぬほど疲れた。というのは夢で出発時間を間違えていたため結局夜行バスには乗れなかった。途方に暮れる。色々調べた結果明日バイトだし新幹線に乗るしかなさそう。この一つのポカで10000円以上吹き飛んでいくことに虚無を感じざるを得ない。人生ってやばい。泣きそうになりながらネカフェに入る。お金。でもネカフェで一泊はちょっとやってみたかった。2時ごろシャワー浴びる。たしかにいびきが聞こえる。

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