6月22日

バイト帰りの遅い時間の電車だった。室内をぼんやり眺めていると、ふとここにいる人たちは全員、お互いなんの関係もない、徹底的にないんだって思った。実際、今日で会うのが最後の人もたくさんいるだろう。両隣にいる人が電車を降りて、向こうのホームに階…

6月21日

溜まっていた仕事が終わって、ベランダに出ると山吹色の空と、鱗雲が見えた。晴れていた。夏至の日に散歩できた。アパートから道路を渡って川沿いに出るまでに、空は茜色へと変わっていった。セミが鳴いている。たぶん今年初めて聞いた。いよいよだと思った…

6月20日

やらないといけなかったことから解放されて、今日ようやく散歩できた。数日しばらく引きこもっていたし、雨が多かったのもあって、ものすごく久しぶりに感じる。七時を過ぎても、空が真っ赤で、連動して川も真っ赤になっている。干上がった部分で茶柴がゴロ…

6月19日

今日は一日頑張った。ずっとパソコンと睨めっこしながら資料を作っていて、それが今日ようやく終わった。割と集中できたから、実際にパワポを作ったのは二日間くらいだったけど、しばらく前からこの発表のことが頭の片隅にあって、本を読むときもそれに方向…

6月18日

昨日久しぶりに夜更かししてお風呂に入らずに寝てしまった。風呂に入ってから、コンビニにサラダとプリンとアイスを買いに行った。今日もまた雨が降っていた。 何をするにも期限の二、三日前くらいの時間は全然やる気が出ない。戦前や戦時期につくられたディ…

6月17日

窓辺で寝転んで本を読んでいるといい匂いがした。しらすみたいな匂いだった。来週の火曜日にある発表をしないといけなくて、その資料を作らなければならなかった。全然進まなくて、七時頃川に出た。曇っていたけどまだ明るかった。橋についている電灯に「照…

6月16日

何日かぶりにちゃんと晴れた。暑くてだるかった。研究補助のバイトをしていた。図書館に指定された本を借りにいったり、印刷したりする。数歩歩くたびに立ち止まって、そのまま地べたに座り込みたくなった。汗がじんわりと出てきて、着ている黄緑色のシャツ…

6月15日

大雨が降ったあとは、空気中の埃が洗い流されて、空気がきれいになるらしい。外は曇り。電車の中にいた。向かい側の車窓に、こちら側の車窓に映る景色が重なっている。光の関係か、こちら側の車窓の反射像がいつもより随分はっきりと映っている。山に家や街…

6月14日

ゼミ発表をしているときに、大雨が降り、雷が鳴りはじめて、完全に気持ちがそっちへと移っていった。こんなことをしている場合じゃないし、そもそもなんで自分はこんなことをしているんだろうと思った。自分が読んだり観たりしたものがおもしろければそれで…

6月13日

日記を書くときに、もっと色を細かく書き分けられるようになりたいと思って、『日本の色辞典』(吉岡幸雄)を買った。適当に開くと、青系の色のページだった。≪青という色名は、藍から緑へと大きなうねりをもって人間に見つめられ続けてきた。青は、人間が自然…

6月12日

六月ではじめて雨が降った。雨の日の出来事はなぜか記憶に残りやすい。外に出られなくて家や学校に閉じ込められるというある種緊急事態だったからかもしれない。台風による激しい雨風や雷には決まって興奮した。住んでいた地域で深刻な被害が起こることはま…

6月11日

夜の日付が変わる少し前、窓を開けてベッドの上で横たわっていると外から大きな歌声が聞こえてきた。同じアパートではない、少し遠くのどこかから聞こえてきた。 大学を卒業して引っ越すなら、窓の外からいろんなのが入ってくる場所がいいと思った。実家は寝…

6月10日

大学の附属の水田の上をつくりモノの鷹か二匹、気持ちよさそうに飛び回っていた。そのカカシのようなのが威嚇しているからか、鴉が田の近くで何かを見つめるだけで入っていこうとはしなかった。 夜八時を過ぎても、空は紺色で青が残っていた。最近、夜が過ぎ…

6月9日

午後四時くらいに昨日の日付の日記を書こうとしたけど、暑かった。と眠かった。しか出てこず、一旦書くのを延期する。日付が変わるまでになんか書ければいい。あと五行。 本を閉じて、古着屋とかでぷらぷらしてから、また川に来た。今日読んだ本はとても良か…

6月8日

数日前から完全に季節が変わった。もう少し前までは、寒かったときの記憶が水たまりのように残っていた気がする、ということに今日気づいた。めちゃくちゃ暑くて、身体と環境の関係が一新された感じが強くあった。汗がすごく出る。 読んでいるブログのなかで…

6月7日

紫陽花といえば六月。歩いてると紫陽花を見かけるようになった。「六月」と打つと、雨と蝸牛の絵文字が表示される。今年の六月はまだどちらも見ていない。 授業後、大学のベンチでパンを食べた。雀がいつも寄ってくる。ひとかけらベンチに置いておくと、持っ…

6月6日

UFOは落っこちなかった。 夜になりきる前、空はだんだん深い青色になっていって、川沿いを散歩した。カエルや虫の鳴き声、車の走る音、犬の足音に水が流れる音がした。風は蒸し暑くも冷たくもなく、ちょうど良かった。川がいろんな光を反射してきらきらと…

6月5日

昼から何件かカフェをはしごして本を読んだ。夕方、眠くなってきて川沿いで体操座りをして寝た。シルバニアファミリーに出てきそうな小さなうさぎがリードをつけて散歩していた。うさぎが立ち止まっていると、その上空を何匹も鳶が飛び回り始めて、連れ去ら…

6月4日

夜、友だちとピザを食べてアニメを見た。寝て、朝、友だちが帰ってから洗い物や片付けをしたら授業の時間で終わったらお腹が空いた、から、パックのご飯に納豆とめかぶと海苔を乗せて食べた。ラクで美味しくてお腹いっぱいにもなるから好き。外では激しめの…

6月3日

友だちと街に出た。向こうの携帯が壊れたかなんかで待ち合わせにずいぶん苦労した。マックで読みかけの本を開いて待った。何時間か遅れてきた友だちにセットのポテトをあげた。塩辛くてしなしなだった。雨が降りそうになっていた。 古着屋をまわった。一軒目…

6月2日

朝、歯ブラシを口に咥えた状態で寝てたというより気を失っていた。窓がわずかに空いていて暑いような涼しいような感じがした。昨日の夜、寝転んだ状態から立ち上がって、口に含んでいる唾液と歯磨き粉を洗面所で吐き捨てさえすれば、ちゃんといつものように…

6月1日

友だちの家で飲んだあと、なんとか歯を磨いてからすぐに寝た。帰りに、建物の壁に映る木や電線や電柱の影を何枚か撮った。川辺に降りると、小柄の石がすごいバランスで積み上げられたものがいくつかあった。それをしばらく眺めた。落差工が近くにあったから…

5月31日

今日も早く起きれて、しかもゴミの日なのを覚えていてちゃんとゴミを出せた。朝六時。今日も暑くなりそうだと思ったらほんとに暑くなった。図書館のトイレでハンカチを忘れたことに気づく。ズボンでペッペッと払った。 夜、友だちと飲んだ。ビールを飲んで、…

5月30日

暑い、夏の日だった。夏だからか、いつもより早起きできた。玄米フレークにヨーグルトと蜂蜜をかけて食べた。人類学の本のつづきを開いて読んだ。レトルトの味噌汁に煮干しを入れて飲んだ。また本を読んで、昼を過ぎたらまたお腹が空いてバナナを食べた。髪…

5月29日

今日もまた人身事故で電車がしばらく止まった。そのあいだ、セーラー服を着た二人がイヤホンをシェアしていた。 夕方、川辺とデパートの屋上で、それぞれ写真を撮った。ぬるい風が吹いた。山のすぐ上で太陽が眩く光っている。屋上からはさっきまでいた川も見…

5月28日

数年ぶりに部屋が片付いた。新しくできた空間で一時間くらい何もせずぼーっとした。ただ身体が慣れてなかっただけなのか、それとも散らかってる部屋と整理された部屋では人間にもたらす気分が異なるのか。両方ともありそう。 大型商業施設に行って、家で使う…

5月27日

朝早く起きて、燃えるゴミを出し、洗濯をした。今日は晴れてくれて、頭痛はしなかったけど、やっぱり眠気はずっとある。昼は経済学の授業をつけながら、歯磨きをしたり、着替えたり、髪の毛を整えたりした。そのあとゼミの授業に出て、こっそりと寝た。 夕方…

5月26日

何度も歩いたはずの道を始めてきたときのように歩いている。昔からずっと。今日もまた、雨が降っていた。だから今日もまた、眠かった。部屋の掃除をして、ようやく炬燵を片付けた。もうすぐ夏が来る。 山に霧がかかっている。黄色い電線が張り巡らされた道を…

5月25日

気圧のせいか、頭が痛いしやたらと眠い。二年ぶりくらいに部屋の掃除をして、すごい疲れているだけかもしれない。終わる気がしない。 ドトール四階で、いやスタバだったかで、本を読んだ。傘をさす人とささない人が疎らな天気だった。電車に乗ろうとしたら、…

5月24日

あるユカジール人が狩猟に出かけた際に地面の穴に落ちた。その男は「そこにはあらゆる型の家があった」と語った。「テント、木造の家、摩天楼。そこの人々は私を見たり、私の声を聞いたりすることができなかった。わたしだけが彼らを見て、彼らの声を聞くこ…