・すこし高かったけど、黒ごまドレッシングというのを買ってみた。
・せっかくの休みだしダラダラする。『たまこまーけっと』とか『少女革命ウテナ』を何話か見て、『FAXPRESS』(三好銀・やまだないと)を読む。この漫画を読んでいるときの幸福感がすごくて、自分はほんとうは「文学」とか「芸術」なんかにはほとんど興味なくて、こういうダラダラした感じが心の底から好きなんだなあって、薄々気づいていたことがあらためて分かった。ずっと読みたかった『デヴィッド・ボウイ 無を歌った男』(田中純)がやっと発売して、ようやく読めた。読んでてとてもワクワクする。第一章まで読んだ。著者自身のボウイ体験を語るくだりで「ひとはいつも最初の出会いで出会い損ねる」と言っていてそれに深く共感した。たぶん人によりけりなんだろうけど、ぼくも結構そのタイプで、いまとなっては自分の生に欠かせない作家や作品も最初から好きになったわけではなかった。三好銀も柴崎友香もビートルズもsora tob sakanaも最初の出会いでは出会い損ねている。自分にとって本当に良いものは時間差でじわじわ響いてくるものが多い。
・『西荻窪シネマ銀光座』、movie3『ポンヌフの恋人』(レオン・カラックス)。良い部分とイヤな部分がちょうど半分くらいの映画だった。セーヌ川や橋周辺は映すだけで絵になってずるい。最初のほうとかすごく良いカットがあって興奮したけど、後半男と女が画面の大半を占めるようになるのが不満(時間的にも空間的にも)。この映画は風景とかロングショットこそが良かったのに、カメラが基本的に男と女の物語に奉仕しているから息苦しくなっている。いくらなんでも被写体との距離が近すぎるんじゃないかと思うショットが多々あった。あとすこし被写体との距離を取るだけで、軽やかで笑えるようなシーンになるところでもカメラが近すぎてずっとマジになってしまっている。なんというか全体的に惜しいなあと思った。
・David Bowie – Space Oddity (Official Video)