5月4日

 窓から見える空は一面灰色で雨が少し降っている。大滝詠一の「雨はこわれたピアノさ」(詞:松本隆)と宮沢賢治の「雲はたよりないカルボン酸」ってなんとなく似てると思った。自分の指に視線を移すと爪がずいぶんと伸びていた。分厚い親指の爪を切るとパコーンっと冷蔵庫の下に飛んでいった。冷蔵庫下にはたぶん見たくないものがうじゃうじゃとある。まあそっちでよろしくやってほしい。そんだけデカかったらナメられることもないだろうし結構良いポジション狙えると思う。

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