8月23日

 昨日の夜ふかしのせいで1日中眠い。家庭教師のバイトの前日は何故か夜ふかししがちだった。生徒が問題を解いているすきに眠ったりもしていた。時給はいいが移動は大変だった。こうして色々とバイトをしているうちに8月は終わりそうだった。暑かったのははじめの方だけだった。夜はセミ餃子と納豆ご飯を食べた。
 『となりのトトロ』を見返した。観終わってから頭のなかで再構成して粗筋などを書き出してみると、きれいな対称形になってる映画だと思った。
⑴    メイが「向こう側」へと入って行く(1度目の迷子。すぐに見つかる。「こちら側」では、サツキに発見されたときメイは眠っている)
⑵    サツキとメイ、「こちら側」にトトロがやって来る(父親をバス停で待つシーン。ここでも最初メイは眠っている)
⑶    メイとサツキが眠った後、再びトトロが「こちら側」へとやって来る(このシーンでは父親が目覚めていることによって「こちら側」と「向こう側」の世界が分離したまま並存する)
⑷    メイが2回目の迷子。サツキがトトロに助けてを求めて「向こう側」へと入って行く。ラストのシーンでサツキとメイの「向こう側」の世界と母と父の「こちら側」の世界がわずかに接触する(とうもろこしが届けられる)。
まず⑴⑷と⑵⑶の対称形があり、さらに⑴と⑷や⑶と⑷にも対称系がある。⑶トトロと空を飛ぶ、⑷ネコバスにのる、と山場が二つあるけど、両方ともすごく良かった。⑶のシーンでは二つの世界、向こう側とこちら側は分離したままだけど、⑷では接続する(⑶でも二人の夢の世界の残滓として芽が出るけど)、というよりも、つねに分離できないかたちで繋がってはいるが(「となり」)、それが顕在化するかどうかの違い、か。⑶のトトロがコマを取り出してから飛んでいくシーン(ここでコマ!という驚き)とネコバスはやっぱり素晴らしくよかった。「トトロ」を観ていると、宮崎駿は最初の方から結構狂ったところがあった作家なんだなあと思った。

f:id:moko0908:20210824140144j:image