・昨日、友達と一生懸命勉強したテストが全然できなかった。食品安全学という授業だった。過去問を完璧にしておけばいいという話だったから、そうして受けたのに、過去問と全然形式も内容も違くて、話が違うじゃねーか、って思った。けっこう苦労してやったから落単したらショックだ。
・切り替えてバイトに行った。電車の中やバイト中の暇な時間に『カンバセイション・ピース』(保坂和志)をちょこちょこと読み進めた。夜中のスカスカの電車で思い出すのは「ドリーマーズ」(柴崎友香)。
保坂さんは目の前にある対象を直接描写することは少ない(人や猫などの動くものに対して)。例えばある人物や猫の行為を、それらがもつ習慣や性質(複数回行われた行為のうちの一回)として、一段抽象化された記述を行うのが保坂さんの文章っぽい。一回きりの出来事というものはなく、何らかの形でその人の過去と繋がっている、という感じで。それがこの作品の主題や形式(記憶、過去と現在が交錯する記述)とピッタリハマっていて、読んでいてとても説得力(?)がある。こういう記述の仕方は、世界(対象)をひとつ飛ばしに語り手の側に回収してしまうきらいがあるのだけど、保坂さんのこの徹底した自閉症的な感じは惹かれるものがある。
・ナイトウォーク。DVDの返却日だった。