9月19日

最近、日記毎日続けててえらいなと思う

結構時間かかるんだよな、文章書くの

一か月ちょっとサボってた時期があったけど、もうちょっと軽い感じで書けるように文体を変えて、なんとか続けてる

やっぱりなんだかんだ、見たもの読んだもの聴いたものはちゃんと感想が書けなくても記録は残しておきたいし

日記を読み返してみると、今年はじめて蚊に刺されたのは5月12日

書いていなかったら絶対忘れてしまうような出来事が、言葉によって保存されている

言葉ってすごい

人間の同一性を担保する存在は物質的には無くて、意識やクオリアという曖昧なものによってしか同一性は保証されない

加えて、昨日考えていることと今日考えていることは同じとは限らなくて、長いスパンになるとそのずれは肥大化していくから、日記を通じて半ば他者化した自分と出会うことになる

そのずれにいちいち驚くこと

がんばって書いてこう

 

それはそうと、温泉に行ってきた

家の近くに温泉があって、帰省するたびに絶対二回は入ってる

ふと、あ、今日だなって思って

家にタダで入れるチケットが何枚かあったからそれをもらって行ってきた

めっちゃ気持ちよかった

まず軽く頭とからだ洗って

そのあと、壺風呂入った

壺風呂がまじで一生入ってられるくらい温度がちょうどよかった

まあずっとは無理だったから、その次壺風呂より温度が低い炭酸風呂で半身浴して

からだが良い感じに冷えてきてから、サウナ行って、水風呂

水風呂マジで気持ちいい・・・

なんならサウナのあとの水風呂入りに来てるまである

毎回、最初水冷たすぎて怖いけど

いっつも肺のあたりが冷たくなって、頭がガンガンしてくるくらいまで入ってる

最後にもっかい頭とからだ洗ってリンスもしておわり

 

サウナでは志村園長なきあとの志村どうぶつ園がついていた

志村けんの生前の映像が映される

ビデオカメラという装置の恐ろしさというか、人間はとんでもないものを作ってしまったのではないかといまさら、改めて思った

志村けんという名のついた肉体は滅びても、イメージの次元では志村けんは生きつづける

テレビのなかでは、志村けんは動き、カメラに向かって話している。それを見て、一時ここにいる人がすでに死んでしまっているということを忘れる

もちろん、志村けんがすでに死んでいるという事実は強い現実原則として作用する

しかし、夢のなかならばどうか

ぼくはいまでもたまに高校まで飼っていた犬と夢のなかで出会うことがある

夢のなかで死んだ犬と出会うとき、ぼくはその犬がすでに死んでしまっているとは露とも思わない

ぼくが夢から覚めて覚醒状態になるまで、わずかのあいだではあるが、決して否定されることのないリアリティをもってその犬はぼくの脳内で生き続ける

夢は現実原則が無効な特権的な領域だ。そこでは、人が見ているイメージ、自身のクオリアがすべてになる

そして、死んだ肉体を生きた状態で映すビデオカメラ、映画、小説、とりわけ「作品」といわれるもの、これらはすべて何らかのメディアといえる

人はこれらのメディアに触れることで、起きたまま夢を見る。しかし、その夢はつねに不完全であらざるを得ない、いわば半覚醒の状態で見る夢だ

今日ぼくが経験した、現実には志村けんは死んでいるにもかかわらず、彼は目の前で強固なイメージをもって生きているという、生と死が混濁したような感覚は、おそらく何らかのメディアを通じてしか可能ではない

夢、作品(メディア)、現実

これらの経験はすべて感覚の質がどこか異なるが、とりあえず作品(メディア)と呼ばれるものは、夜に見る夢と昼に経験している「現実」といわれるもののあいだに位置している何かだと、とりあえず言うことはできるだろう

作品(メディア)が現実よりも一歩夢に近いこと、これは制作者にとって(おそらく)希望なのだろう

(メディアが進化によって、人間に見せる半覚醒の夢を、現実を忘れさせるほど高度に発達させ、いつかそれが夢と一致するとき、人間は死をも永久に忘却するだろうか?)

人類補完計画

 

今日は、柴崎友香『フルタイムライフ』を読んでいたけど、まだ読み終わってないので、感想はまた明日

あと、聴いていたのは、

シスター・スレッジ『We are Family』、シック『C'est Chic』とか

まあ、ナイル・ロジャース周り

ナイル・ロジャースのあの独特のチャッチャッチャカチャカって鳴るギターが好きすぎて、あれだけでおなか一杯になれる

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