7月3日

・今日は午前中で授業が終わって、昼ごはんが食べ終わったら映画を見ようと思っていたのだけどいざ映画を見ようとなると気が重くてなかなか見れなかった。大学の食堂のコーンとブロッコリーのバター和えというメニューがおいしくて、家でも作りたいと思うくらいで、毎日食べている。それで、映画は再生ボタンを押してしまえばあとは見るだけなのだけど、再生ボタンを押すまでにめっちゃ時間がかかる。

・昼から映画を見るのは止めて、見る気になるまで保坂和志『小説の誕生』を読んでたのだけど全然読むのが止められなくて、この章読み終わったら終わろうと思っていても次のページを見るとつづきが読みたくなってしまう。そんなこんなで結局夜の7時くらいまではずっと読んでいた。今日は雨ががっつり降ってて散歩にもランニングにも出かけられなくてずっと家に引きこもりっぱなしだった。『小説の誕生』を読んでいると、小島信夫をめちゃくちゃ読みたくなってきて、高いけど『寓話』を購入しようか迷っている。

・夜になってから『マイマイ新子と千年の魔法』(片淵須直)をDVDで見たのだけどめちゃくちゃよかった。見たばかりであまりちゃんとした感想は言えないのだけどとにかくよかった。一つだけ思いついたことを書き残しておくと、新子の振る舞いはそのまま現実における「作品」のそれなのではないか。新子は現在と過去の相が相互浸透する世界を空想によって直接生きるが、キイコは新子の存在を通して、千年前の時代にかろうじて触れることができること。そして新子自身は、厳しい現実の中ではとても弱い存在であること(物語の終盤で徐々にこの側面が強調される)。そんなことはおいといて、とにかくめちゃくちゃいい映画だった。